ウラ)” の例文
此とて、所謂秀手ホツテウラへと称せられた亀卜に熟した、壱岐の海部の後と言ふことが出来ないもので、やはり、近代の移住と言ふべきであらう。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかるにやゝもすればウラふといふ処に占合、占相、たをやめに手弱女などゝあて字を用ゐる。うらふ、かたらふ、たゝかふのふにはもとよりあふの意はないではなからう。
用言の発展 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
武蔵野に ウラへ、象灼カタヤき、まさでにも 告らぬ君が名、うらに出にけり(万葉集巻十四)
武蔵野にウラへ、カタき、まさでにも告らぬ君が名、ウラに出にけり(万葉巻十四)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
真男鹿マヲシカの肩焼くウラに うらどひて、事アキらめし神代をぞ 思ふ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)