北曲輪きたぐるわ)” の例文
さらに搦手門からめてもんの上に、北曲輪きたぐるわを建て増し、また本丸には、多少、普請らしい工をらして、正成殿をはじめ、御台所や和子たちにも、河内和泉の御守護らしく
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城将の日幡景親が、北曲輪きたぐるわの防備を巡視中、何者かに、鉄砲で狙撃そげきされたのである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おう、ここはもう北曲輪きたぐるわの遠いはずれよの。……思わず来てしもうたと見える」
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母と妻をともなって、北曲輪きたぐるわの一かくに新たに造った住居を秀吉は見せてあるいた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、誘って、まだ露のふかい、北曲輪きたぐるわの菜園へ出て行くのだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)