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化銀杏
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ばけいちょう
ふりがな文庫
“
化銀杏
(
ばけいちょう
)” の例文
しばらく
化銀杏
(
ばけいちょう
)
の下に立って、上を見たり下を見たり
佇
(
たたず
)
んでいたが、ようやくの事幹のもとを離れていよいよ墓地の中へ
這入
(
はい
)
り込んだ。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
諸君、他日もし北陸に旅行して、ついでありて金沢を
過
(
よぎ
)
りたまわん時、
好事
(
こうず
)
の方々心あらば、通りがかりの市人に就きて、
化銀杏
(
ばけいちょう
)
の旅店? と問われよ。
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小説らしい小説は、
泉鏡花
(
いずみきょうか
)
氏の「
化銀杏
(
ばけいちょう
)
」が始めだったかと思います。もっともその前に「
倭文庫
(
やまとぶんこ
)
」や「
妙々車
(
みょうみょうぐるま
)
」のようなものは卒業していました。これはもう高等小学校へはいってからです。
文学好きの家庭から
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こんどは余は石段の上に立ってステッキを突いている。女は
化銀杏
(
ばけいちょう
)
の下で、行きかけた
体
(
たい
)
を
斜
(
なな
)
めに
捩
(
ねじ
)
ってこっちを見上げている。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかしこの女が
化銀杏
(
ばけいちょう
)
の下に横顔を向けて
佇
(
たたず
)
んだときは、銀杏の精が幹から抜け出したと思われるくらい淋しかった。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
化
常用漢字
小3
部首:⼔
4画
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
杏
漢検準1級
部首:⽊
7画
“化”で始まる語句
化
化粧
化物
化身
化石
化膿
化鳥
化生
化転
化性