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ひょうせつ
ふりがな文庫
“
剽竊
(
ひょうせつ
)” の例文
新字:
剽窃
何故なら、おれは自分の魂をおれ自身で
剽竊
(
ひょうせつ
)
して、誰かに売ろうとしているうちに、うっかりそれを取りおとしてしまった。
あめんちあ
(新字新仮名)
/
富ノ沢麟太郎
(著)
水精
(
ウンディネ
)
や
風精
(
ジルフェ
)
を知ろうとして、クレビエの『
筆蹟学
(
グラフォロジイ
)
』までも
剽竊
(
ひょうせつ
)
する必要はないのだよ。実を云うと、往々失神によって、記憶の喪失を来す場合がある。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「アリョーシャ、それは文学的な
剽竊
(
ひょうせつ
)
だよ。君は長老のことばを焼きなおしたまでだ。ほんとにイワンは君たちにたいへんな謎を投げかけたもんだよ!」
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
彼は俳句に得たると同じ趣味を絵画に現わしたり、もとより古人の
粉本
(
ふんぽん
)
を
摸
(
も
)
し意匠を
剽竊
(
ひょうせつ
)
することをなさざりき。
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
彼らのすべては、その答辞が、教師の代作でなければ、
剽竊
(
ひょうせつ
)
に相違ないと信じきっているのが清逸にはよく知れた。清逸はその時子供らしい誇りは感じなかった。
星座
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
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英人の論説を
剽竊
(
ひょうせつ
)
改刪
(
かいさん
)
して次々新聞紙上に発表したが、いずれも非常な反響を呼びおこし、臆病と無識の権化のようなこの俺は、
狷介不覊
(
けんかいふき
)
の華族論客として、日に日に名声を高めることになった。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
つまり、詩語には、特に強烈な聯合作用が現われる——という、ブルードンの
仮説
(
セオリー
)
を
剽竊
(
ひょうせつ
)
して、それを、殺人事件の心理試験に異なった
形態
(
かたち
)
で応用しようとしたのです。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
「文学的
剽竊
(
ひょうせつ
)
だぞ!」と、イワンは急に一種の歓喜に浸りながら、叫んだ
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ところで、僕はゴールトンの
仮説
(
セオリー
)
を
剽竊
(
ひょうせつ
)
して、それで、レヴェズの心像を分析してみたのだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
剽
漢検1級
部首:⼑
13画
竊
部首:⽳
22画
“剽竊”で始まる語句
剽竊版