剣眼けんがん)” の例文
喧嘩渡世の看板に隠れ、知らずのお絃の嬌笑きょうしょうきもたまを仲に、ちまた雑踏ざっとうから剣眼けんがんを光らせて、随時随所に十七人の生命をねらうことになった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が、今、そうして保名やすな狂乱もどきにボンヤリ突っ立ってる喬之助には、玄蕃の剣眼けんがんから見て、正に一りんの隙もないのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)