“けんがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剣眼33.3%
健眼33.3%
眷願33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喧嘩渡世の看板に隠れ、知らずのお絃の嬌笑きょうしょうきもたまを仲に、ちまた雑踏ざっとうから剣眼けんがんを光らせて、随時随所に十七人の生命をねらうことになった。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
が、今、そうして保名やすな狂乱もどきにボンヤリ突っ立ってる喬之助には、玄蕃の剣眼けんがんから見て、正に一りんの隙もないのだ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
なお又、炎症性の緑内障ですと、片眼へんがんに起った緑内障は交換性眼炎と称して、間もなく健眼けんがんに移りますから、健眼を助けるための応急手段として、患眼かんがんの剔出を行うことになって居ります。
痴人の復讐 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
求めてこれを治領したいという司馬懿の眷願けんがんに、帝はもとより勅許されたし、魏中の重臣も、物好きな、とだけで、誰もさえぎる者はなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)