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剛愎
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がうふく
ふりがな文庫
“
剛愎
(
がうふく
)” の例文
父の
剛愎
(
がうふく
)
な態度は人力車夫の矜尚の過程に邪魔をしたから、梶棒をどしんと僕の尻に突当てたのである。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
〔譯〕
匿情
(
とくじやう
)
は
愼密
(
しんみつ
)
に
似
(
に
)
る。
柔媚
(
じうび
)
は
恭順
(
きようじゆん
)
に似る。
剛愎
(
がうふく
)
は
自信
(
じしん
)
に似る。故に君子は
似
(
に
)
て
非
(
ひ
)
なる者を
惡
(
にく
)
む。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
実にこの煩悶を
有
(
たも
)
つこと少なからざりしなり、この煩悶の苦痛に
堪
(
た
)
へがたかりしなり、こゝに於てか権勢家の
剛愎
(
がうふく
)
にして暴慢なる制抑を離れて、別に一種の思想境を造り
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その
容子
(
ようす
)
をぢろぢろ眺めながら、
古法衣
(
ふるごろも
)
の袖をかきつくろつて、無愛想な
頤
(
おとがひ
)
をそらせてゐる、背の低い
僧形
(
そうぎやう
)
は
惟然坊
(
ゐねんばう
)
で、これは色の浅黒い、
剛愎
(
がうふく
)
さうな
支考
(
しかう
)
と肩をならべて、木節の向うに坐つてゐた。
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“剛愎”の意味
《名詞》
剛 愎 (ごうふく)
強情で自分の考えを押し通すこと。
(出典:Wiktionary)
剛
常用漢字
中学
部首:⼑
10画
愎
漢検1級
部首:⼼
12画
“剛愎”で始まる語句
剛愎者