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制肘
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せいちゅう
ふりがな文庫
“
制肘
(
せいちゅう
)” の例文
せめて氏直氏規の二人に、七八十万石をやって、関東に北条家を立てさせた方が家康を
制肘
(
せいちゅう
)
する役に立ったのではあるまいかと思う。
小田原陣
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
が、この何者にも
制肘
(
せいちゅう
)
されない放縦な駄々ッ子的気分が当時の文学好きの青年の共鳴を
惹
(
ひ
)
くに十分力があった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
お互い同士
制肘
(
せいちゅう
)
を受けるわけじゃありませんか! それなら、いっそ首をくくった方がましなくらいだ! しかも、やつらは両替することもできなかったんですからね。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
単なる政治家として安定した地位を求めようとしなかった中野には改革運動者としての尖鋭な感情が常に彼の政治行動を支配もすれば
制肘
(
せいちゅう
)
もしていたといえるかも知れぬ。
叛骨・中野正剛:――主観的な覚え書き
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
杣夫や村人を
制肘
(
せいちゅう
)
し、湛慶滝の方へ近寄せまいとするので、それで一層杣夫や村人が、湛慶滝と紅毛人とを、恐ろしいものに値うちづけ、いろいろ取り沙汰をするのであると。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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労力の内容も方向も
乃至
(
ないし
)
順序も悉く
他
(
た
)
から
制肘
(
せいちゅう
)
される以上は、その労力は堕落の労力だ
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
制
常用漢字
小5
部首:⼑
8画
肘
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
“制”で始まる語句
制
制服
制止
制札
制御
制馭
制動機
制限
制裁
制度