“初重”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょじゅう66.7%
シヨヂユウ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうですね、いつぞやも御天守の初重しょじゅうで、お宿直とのいの方々が、その品さだめでとりいてしまったそうです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
塔はまだ、厳重にやらいを組んだまま、人の立ち入りをいましめてあった。でも、ものに拘泥することを教えられて居ぬ姫は、何時の間にか、塔の初重しょじゅうの欄干に、自分のよりかかって居るのに気がついた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
でも、ものに拘泥することを教へられて居ぬ姫は、何時イツの間にか、塔の初重シヨヂユウの欄干に、自分のよりかゝつて居るのに、気がついた。さうして、しみ/″\と山に見入つて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)