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刃物三昧
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はものざんまい
ふりがな文庫
“
刃物三昧
(
はものざんまい
)” の例文
理不尽
(
りふじん
)
に
阿魔女
(
あまっちょ
)
が女房のいる所へどか/\
入
(
へい
)
って来て話なんぞをしやアがって、もし
刃物三昧
(
はものざんまい
)
でもする
了簡
(
りょうけん
)
なら私はたゞは置かないよ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何か言えば
刃物三昧
(
はものざんまい
)
でもしかねない勢いであったからがんりきも全く閉口して、当分、外出もできないことになってしまいました。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
東京に於いて女房に直せと云つて一度あつた如きかの女からの
刃物三昧
(
はものざんまい
)
も、もう、今ではそんな恐れの必要がなかつた。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
良人との衝突も
度重
(
たびかさ
)
なって
洋燈
(
らんぷ
)
を投げつけるやら
刃物三昧
(
はものざんまい
)
などまでがもちあがった。とうとう無事に納まらなくなってしまった。その間に彼女は卒業した。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
おじいさんだって、そうさ、あれで、もう少し気が強かろうものなら、すぐにお前さんと
刃物三昧
(
はものざんまい
)
だわね。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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彼女は本当に情に
逼
(
せま
)
って
刃物三昧
(
はものざんまい
)
をする気なのだろうか、または病気の発作に自己の意志を捧げべく余儀なくされた結果、無我夢中で切れものを
弄
(
もてあ
)
そぶのだろうか
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
血気の少年はさて置き
分別盛
(
ふんべつざかり
)
の男が
刃物三昧
(
はものざんまい
)
無理心中なぞに至つては思案の
外
(
ほか
)
にして沙汰のかぎりなり。およそ森羅万象一つとして常住なるはなし。時に昼夜あり節に寒暖あるは自然の変化なり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
刃物三昧
(
はものざんまい
)
はあぶねえから、止しねえ、止しねえ。
勘平の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
さっき、向こうの
辻
(
つじ
)
で、太郎さんに会った時にも、わたしはよくそう言って来たけれどね、そうなりゃ、わたしたちの仲間だもの、すぐに
刃物三昧
(
はものざんまい
)
だろうじゃないか。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
刃
常用漢字
中学
部首:⼑
3画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
昧
常用漢字
中学
部首:⽇
9画
“刃物”で始まる語句
刃物
刃物以外