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刀痕
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かたなきず
ふりがな文庫
“
刀痕
(
かたなきず
)” の例文
わしなんざ、現にあの中の浪人のひとりに、闇討ちをくらって、そのときの
刀痕
(
かたなきず
)
は、まだ朝夕の寒さにはうずいてなりません。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「嘘です!」小浪は
袖
(
そで
)
で眼を押えながら、「焼死したのではございません。父の死体には……
刀痕
(
かたなきず
)
がございました」
初午試合討ち
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
顔面
(
かお
)
に千六本の
刀痕
(
かたなきず
)
、血に塗れ雨に打たれて人相も証拠も見られないとしるや、二、三寸刺さった青竹を物をも言わず引き抜いて、ざぶり、首を天水桶へ突っ込んだ。
釘抜藤吉捕物覚書:09 怨霊首人形
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ははあ——
御簾
(
みす
)
の
間
(
ま
)
から扇の間へ出る柱のあの
刀痕
(
かたなきず
)
——まざまざと眼の底には残るが、あれが机竜之助のした業だと誰がいう。その時分には、おれも眼が明いていたのだ。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“刀痕”の意味
《名詞》
刀によってできた傷の瘢痕。
(出典:Wiktionary)
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“刀”で始まる語句
刀
刀自
刀架
刀身
刀鍛冶
刀槍
刀剣
刀子
刀尖
刀柄