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凍雲
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とううん
さて元禄の
頃高田の御城下に
細井昌庵といひし医師ありけり。一に青庵といひ、
俳諧を
善して
号を
凍雲といへり。
さて元禄の
頃高田の御城下に
細井昌庵といひし医師ありけり。一に青庵といひ、
俳諧を
善して
号を
凍雲といへり。
凍雲とりあへず「
萩のすだれを
巻あぐる月」此時のはせをが
肉筆二枚ありて一枚は
書損と覚しく
淡墨をもつて
一抹の
痕あり、二枚ともに
昌庵主の家につたへしを
凍雲とりあへず「
萩のすだれを
巻あぐる月」此時のはせをが
肉筆二枚ありて一枚は
書損と覚しく
淡墨をもつて
一抹の
痕あり、二枚ともに
昌庵主の家につたへしを
ひとゝせはせを翁奥羽あんぎやのかへり
凍雲をたづねて「
薬欄にいづれの花を
草枕」と
発句しければ
ひとゝせはせを翁奥羽あんぎやのかへり
凍雲をたづねて「
薬欄にいづれの花を
草枕」と
発句しければ