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内密
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ないしよ
ふりがな文庫
“
内密
(
ないしよ
)” の例文
…………兄さんも阿母さんから、
初中
(
しよちう
)
内密
(
ないしよ
)
で
小遣
(
こづかひ
)
を戴き乍ら…………阿母さんが被仰る通り女の様に
衣服
(
きもの
)
なんか買ふのは馬鹿々々しい。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
それよりも母親に気に入られてゐたので、季節々々の着物や草履、半衿のやうなものを貰つたり、木山には
内密
(
ないしよ
)
で小遣ひを渡されたりしてゐたので
のらもの
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「親分の寢起きなんかに構つちや居られませんよ。何しろ神田から下谷一圓の御用聞が狩出されて、錢形の親分には
内密
(
ないしよ
)
で、夜つぴて網を張つたんだ」
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
最初は父に
内密
(
ないしよ
)
にして居が、或る日浜で仕事をして居た時、私は弥市老人の腰から煙草入を抜き取り、浜納屋へ持つて行つて、こつそり喫つて居ると
世の中へ
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
「
内密
(
ないしよ
)
でお話しいたしませう。」と、いかにも重大らしく、三度、
被
(
かぶ
)
り
物
(
もの
)
を振り立てゝ、彼女は答へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
妻に、
内密
(
ないしよ
)
で、ある女性を訪問したことが露顕してゐる上に、その女性から急な手紙を貰つてゐる。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
其以後
(
それから
)
といふもの、私はお和歌さんが好で、母には
内密
(
ないしよ
)
で
一寸々々
(
ちよいちよい
)
、東の店に
痰切飴
(
たんきり
)
や
氷糸糖
(
アルヘイ
)
を買ひに行つた。眇目の老人さへゐなければ、お和歌さんは何時でも負けてくれたものだ。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
家のものに
内密
(
ないしよ
)
で袂へいれてゐたのだが、轉がして落してしまふといけないと、懷へ入れてゐたならば、はねが生へて飛び出しはしないかと、すこしばかり蠶のことを知つてゐるといふ
桑摘み
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“内密”の意味
《名詞》
秘密にすること。内緒。
(出典:Wiktionary)
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
“内密”で始まる語句
内密話
内密事
内密内密
内密妻
内密食
内密沙汰