其積そのつも)” の例文
それですが、江戸時代の文学だの、明治の文学だのと云ふ六ヶ敷むつかしいことになると、言ひにくうございますから、たゞね、小説、草双紙くさざうし京伝本きやうでんぼん洒落本しやれぼんと云ふ其積そのつもりで申しませう。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「そりゃ貴下あなたさえ其積そのつもりで確乎しっかりしていて下さるなら、私は何年でもお待ち申しますわ」
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)