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六甲
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ろっこう
ふりがな文庫
“
六甲
(
ろっこう
)” の例文
唯一の望みは、尼ヶ崎から逃げて帰つて来たやうに、阪急の
六甲
(
ろっこう
)
にある品子の家から逃げて来はせぬかと云ふことであつた。
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
夕方など、このばつけの板橋の上から、目白商業の山を見ると、まるで
六甲
(
ろっこう
)
の山を遠くから見るように、色々に色が変って暮れて行ってしまう。
落合町山川記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
近代的交通機関とその宣伝の行届く限りの近郊風景は
悉
(
ことごと
)
くこの黒髪の妖気と閑寂なる本堂の埃と暗闇の情景を征服して、寺といえども
信貴山
(
しぎさん
)
となり
生駒
(
いこま
)
となり
六甲
(
ろっこう
)
となり
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
「うん、東京にいるのが
嫌
(
いや
)
になって、旅に出ていた。実は
神戸
(
こうべ
)
の辺をブラブラしていたというわけさ。あっちの方は
六甲
(
ろっこう
)
といい、
有馬
(
ありま
)
といい、
舞子
(
まいこ
)
明石
(
あかし
)
といい、全くいいところだネ」
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そこは床屋とか洗濯屋とかパン屋とか雑貨店などのある町筋であった。中には宏大な門構えの屋敷も目についた。はるか上にある
六甲
(
ろっこう
)
つづきの山の姿が、ぼんやり
曇
(
うる
)
んだ空に透けてみえた。
蒼白い月
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
おまけに窓から向うに
六甲
(
ろっこう
)
の山がみえる、まるで真空のように空気が澄んでいるからなんだろう、山の白茶けた岩肌やところ
斑
(
まだ
)
らな松林なんぞが、眼に痛いくらい鮮明にみえるには弱った。
陽気な客
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私はゴルフ・リンクスとして、これほど美くしい眺めと、親しみ易い温か味を持ったところを知らない。たしかに
六甲
(
ろっこう
)
以上であって、東洋一と呼ばれているのも恐らくは
過褒
(
かほう
)
ではあるまい。
雲仙岳
(新字新仮名)
/
菊池幽芳
(著)
“六甲(
六甲山
)”の解説
六甲山(ろっこうさん)は、兵庫県南東部、神戸市街地の西から北にかけて位置する山塊である。瀬戸内海国立公園の区域に指定されており、また新日本百名山、日本三百名山、ふるさと兵庫50山の一つでもある。一般に「六甲山」は大小の山を含む六甲山系全域(狭義には中央部から東部)を指し、最高峰は特に六甲(山)最高峰と称される。山域は神戸市のほか、芦屋市、西宮市、宝塚市に属す。
(出典:Wikipedia)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
“六甲”で始まる語句
六甲山
六甲天書