全体ぜんてい)” の例文
旧字:全體
何か釜の祝いと云って……全体ぜんてい男娼かげまを買って遊ぶのがいんですが、何か面白い趣向がありましょう
「我慢しきれねえかね。そんなに痛かあねえはずだが。全体ぜんてい、髭があんまり、延び過ぎてるんだ」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何も其様そんな思いをして喰うにア及ばない、全体ぜんてい手前てめえは意地がきたねえ、衣食住と云ってな着物と食物くいものうちの三つア身分相応というものがあると、天竜院の方丈様が云った
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
全体ぜんてい此辺こけいら浜方はまかたが近いにしちゃア魚が少ねえ、鯛に比目魚ひらめめばるむつ、それでなけりゃア方頭魚あまでいと毎日の御馳走が極っているのに、料理かたがいろ/\して喰わせるのが上手だぜ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
何うにもうにもおれが一生懸命に掛合ったから、飲んだ酒もめて仕舞った、おら全体ぜんてい酒さえのめば、さむれえでもなんでもおっかなくねえように気が強くなるのだが、幽霊が側へ来たかと思うと
角「全体ぜんていあんたは何処へお出でになるんで」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)