“入棺”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にふくわん80.0%
にゅうかん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上には親類の年寄が二三人と、嫁のお清が、まだ入棺にふくわんも濟まぬ死骸の前に、しめつぽく坐つて引つ切りなしに線香を上げて居るのでした。
お吉の死體は手輕に檢屍が濟んで、階下の六疊に寢かしてありますが、さすがに手が廻り兼ねて、まだ入棺にふくわんしてゐないのは、幸せでした。
平次は井戸端をそれくらいにして、家の中へ入って、いちおう通夜の衆を退かせると、入棺にゅうかんしてある仏様を調べました。
死骸には甲冑かっちゅうを着せ、太刀をかせ、六具をまとうていかめしく武装した身装みなり入棺にゅうかんしたとのことである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)