“にゅうかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入棺80.0%
入檻20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お楽はようやく涙をおさめて、三人を奥へ案内しました。幸い入棺にゅうかんしたばかり、白布を取ってふたを払うと、早桶の中に、洗いきよめられたお菊の死骸が、深々とうずくまっております。
お君の死骸はこのとき親類方や御近所の衆の手を借りて、入棺にゅうかんされるところでした。
ともあれ、半蔵の引き起こした献扇事件は、暗い入檻にゅうかん中の五日と、五十日近い謹慎の日とを送ったあとで、こんなふうにその結末を告げた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
巡査は格子戸口こうしどぐちに立ったまま、言葉をついで、入檻にゅうかん中の半蔵が帰宅を許されるからと言って、身柄を引き取りに来るようとの通知のあったことを告げた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
入檻にゅうかんを命ぜられたのはその夜のことであった。翌十八日は、彼はある医者の前に引き出された。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)