克勤こくきん)” の例文
克勤こくきんの、昼の為せるところ、夜はすなわち天にもうしたるに合せ考うれば、孝孺が善良の父、方正の師、孔孟こうもうの正大純粋のおしえ徳光とくこう恵風けいふう浸涵しんかんして
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
方孝孺は如何いかなる人ぞや。孝孺あざな希直きちょく、一字は希古きこ寧海ねいかいの人。父克勤こくきん済寧せいねい知府ちふたり。治を為すに徳をもととし、心をくるしめて民のためにす。田野でんやひらき、学校を興し、勤倹身を持し、敦厚とんこう人を待つ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)