“光鋩”の読み方と例文
読み方割合
こうぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死者の枕頭ちんとうに刃物を置く習慣は、その刃物の光鋩こうぼう、もしくは、その形状の凄味すごみより来る視覚上の刺戟暗示を以て
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
遠い天星てんせいの青光りが、ギラッとつづらの側によれ合った。一方のつづらへは有村の剣! ひとつのほうへは天堂一角が、今にも突き出さんとめ澄ます光鋩こうぼう
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
探海燈の光鋩こうぼうが廻って来ると、塀をじ登っている群衆の背中が、ありのように浮き上った。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)