先立さきだた)” の例文
以て明朝きみには御切腹ごせつぷくせがれ忠右衞門も自害致し死出しで三途さんづ露拂つゆはらつかまつるとの事武士の妻が御切腹ごせつぷくの事兼て覺悟かくごには御座候へども君に御別おんわかれ申其上愛子あいし先立さきだたれ何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
長年連添った老妻に先立さきだたれると、それから後一人で長く生残るものはまず少いのが通例である。
老人 (新字新仮名) / 永井荷風(著)