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兆候
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きざし
ふりがな文庫
“
兆候
(
きざし
)” の例文
こう申せば何ですが、四ツ谷の空の一方には、
妖
(
あやし
)
い雲が立上って
穏
(
おだやか
)
ならぬ
兆候
(
きざし
)
が見えて、今にも破裂しそうで、気に
懸
(
かか
)
ってなりません。
打棄
(
うっちゃ
)
っておいてはお互の身の上でしょう。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
か
)
の
不開室
(
あかずのま
)
の怪異とばかり想ひなし、
且
(
かつ
)
恐れ且
怪
(
あやし
)
みながら、元来泣声ある時は、
目出度
(
めでた
)
きことの
兆候
(
きざし
)
なり、と
言伝
(
いひつた
)
へたりければ、「いづれも吉兆に
候
(
さふら
)
ひなむ」と主人を祝せしぞ
愚
(
おろか
)
なりける。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“兆候”の意味
《名詞》
兆 候(ちょうこう)
何かの前触れ。兆し。
(出典:Wiktionary)
兆
常用漢字
小4
部首:⼉
6画
候
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“兆”で始まる語句
兆
兆殿司
兆二郎
兆域
兆民居士
兆占
兆寿
兆庶
兆瑞
兆載