旧字:元亨釋書
秇苑日渉げいえんにっしょう 芸文類聚 桂林漫録 家語 蘐園十筆けんえんじっぴつ 言海 元元集 元亨釈書げんこうしゃくしょ 元史 源氏物語 儼塾集げんじゅくしゅう 玄同放言 原人論げんにんろん 元明史略
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
でなければ日本に於ては元亨釈書げんこうしゃくしょの記す時代にさかのぼって、大和の国久米くめの仙人あたりにしか許されなかった実演、でなければそれよりさき
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
元亨釈書げんこうしゃくしょなどに出て来る景気の好いわけは、大衆文芸ではない大衆宗教で、ハハア、面白いと聞いて置くに適している。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
芳賀博士の『攷証今昔物語』に、この譚を『日本法華験記』と『元亨釈書げんこうしゃくしょ』に漢文で載ったのを本語の後に付けあるが、出処も類話も出していない。
京都泉涌寺六角堂同寺町又叡山西塔ニアリ元亨釈書げんこうしゃくしょニ千光国師栄西入宋ノ時宋ヨリ菩提樹ノタネヲ
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
聖武帝をこの決意に導いたのが良弁だという『元亨釈書げんこうしゃくしょ』等の説も、恐らく真実であろう。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
一八九〇年版、キングスコウトおよびナテーサ、サストリの『太陽譚』一一九頁以下。『元亨釈書げんこうしゃくしょ』一五。一九〇七年版、ディムスの『バロチェ人俗詩篇』一五八頁
元亨釈書げんこうしゃくしょ』及び『本朝高僧伝』に載するところは、明治大正の歴史書に載するところの簡単にして無意義なる叙述とともに、単に彼の生活の重大ならざる輪郭りんかくを伝えたに過ぎぬ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
また「元亨釈書げんこうしゃくしょ」と「東国高僧伝」とには次の如く要領が記されてあるのであります。
元亨釈書げんこうしゃくしょ』に藤原伊勢人いせひと勝地を得て観音を安置せんと、貴船神きぶねじんの夢告により白馬に鞍置き童を乗せ馬の行くに任すと山中茅草ちがやの上にとまる、その地へ寺を立てたのが鞍馬寺だとある。