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僻境
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へききょう
ふりがな文庫
“
僻境
(
へききょう
)” の例文
むしろ我が
孤
(
みひとつ
)
の
煢然
(
けいぜん
)
たる影をも納めて、野に山に棄つるがごとく、絶所、
僻境
(
へききょう
)
を望んで飛騨山中の電信局へ唯今赴任する途中である。
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夢も未来もあるものを、コルシカの土民づれの手にかかって、こんな山間
僻境
(
へききょう
)
であえなく一命を落すのかと、いずれも悲愴な思いに胸を閉ざされながら、その夜はまんじりともせずに語り明かした。
ノンシャラン道中記:05 タラノ音頭 ――コルシカ島の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
感ずる
仔細
(
しさい
)
がありまして、
私
(
わたくし
)
は望んで
僻境
(
へききょう
)
孤立の、奥
山家
(
やまが
)
の電信技手に転任されたのです。この職務は、人間の生活に暗号を与えるのです。一種絶島の燈台守です。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
僻
漢検準1級
部首:⼈
15画
境
常用漢字
小5
部首:⼟
14画
“僻”で始まる語句
僻
僻地
僻目
僻見
僻陬
僻村
僻耳
僻事
僻遠
僻論