“へききょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僻境60.0%
僻郷20.0%
碧橋20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夢も未来もあるものを、コルシカの土民づれの手にかかって、こんな山間僻境へききょうであえなく一命を落すのかと、いずれも悲愴な思いに胸を閉ざされながら、その夜はまんじりともせずに語り明かした。
越前国池田地方は山間の僻郷へききょうであるが、先年、日清戦役後、浮塵子うんかが発生して、ほとんど収穫皆無のことがあった。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
今はよく晴れて、沼を囲んだ、樹の袖、樹のすそが、おおいなる紺青こんじょうの姿見をいだいて、化粧するようにも見え、立囲った幾千の白い上﨟じょうろうが、瑠璃るり皎殿こうでんめぐり、碧橋へききょうを渡って、風に舞うようにもながめられた。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)