側仕そばづか)” の例文
この十美人は、いつか曹操そうそうから関羽へ贈り、関羽はそれをすぐ二夫人の側仕そばづかえに献上してしまい、以来、そのまま内院に召使われていた者たちであった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又之助は十四歳になる、甲斐の側仕そばづかえにあがったが、江戸へは付いてゆかなかった。彼はむっとした顔つきで、あぶったあゆの皿と、銚子とを膳の上に置いた。
というような顔して、ひるまで側仕そばづかえをすますと、書物をかかえて、さっさと城下へ出て行ってしまう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
側仕そばづかえの侍女こしもとをあいてに、棒などをふり廻していた。長政の嫡子ちゃくし万寿丸まんじゅまるだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)