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假借
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かしやく
ふりがな文庫
“
假借
(
かしやく
)” の例文
新字:
仮借
義雄の態度は
寸毫
(
すんがう
)
も
假借
(
かしやく
)
しないと云ふ勢ひだ。そして、
忿怒
(
ふんど
)
の爲めに、相手を見つめる目が燃えて來た。昇は然し左ほど熱しない。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
平次は
假借
(
かしやく
)
しません。八五郎に手傳はせて押込むやうにそれ/″\の部署に
就
(
つ
)
かせると、家の中は暫く、死の
寂寞
(
せきばく
)
が領しました。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでも私は、彼の缺點を忘れはしなかつた。實際出來なかつたのだ。彼は屡々缺點を私に見せたので。彼は傲慢で、皮肉で、何に限らず卑俗なのを全然
假借
(
かしやく
)
しなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
かりそめにも火を放けたものは、自分の家であらうと、他人の家であらうと、
假借
(
かしやく
)
もなく
火刑
(
ひあぶり
)
、——然え上らなかつた場合でも死罪は
免
(
まぬか
)
れやうがなかつたのです。
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
許すやうなことは無く、どうかすると、
假借
(
かしやく
)
の無い、意地の惡いことも平氣でやるんですもの
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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平次の調子は、平淡なうちにも一歩も
假借
(
かしやく
)
せぬ嚴しさがありました。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の言葉は
苛辣
(
しんらつ
)
で、嚴重で、何んの
假借
(
かしやく
)
もありません。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の問ひは直截で
假借
(
かしやく
)
しません。
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の問ひは
假借
(
かしやく
)
しませんでした。
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の推理は
假借
(
かしやく
)
もありません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
假
部首:⼈
11画
借
常用漢字
小4
部首:⼈
10画
“假”で始まる語句
假
假令
假初
假面
假名
假聲
假寢
假病
假牢
假名文字