俄然にはか)” の例文
盜賊たうぞくに落し呉んとの了簡ゆゑ一文貰ひの身分みぶんにして俄然にはか金策きんさくの出來たるわけ又店にて百兩の金が紛失ふんじつしたるは斯樣々々とべんまかせて申立ければ其通り双方さうはう口書くちがき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
與へければかたじけなしと押戴おしいたゞき是にて討入のせつおもふまゝに働き申さんと喜びて立出しが如何なる惡魔あくま魅入みいられしにや俄然にはか欲心よくしんきざして此十四日の夜討に入りなば討死するか又は切腹なすか二ツの外はいづべからずさいはひ此二百五十兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)