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余燼
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ほとぼり
ふりがな文庫
“
余燼
(
ほとぼり
)” の例文
旧字:
餘燼
ナニ、そのほか何やかやと、ちっとばかりヤバい身体だ。こいつア
余燼
(
ほとぼり
)
が冷めるまで、当分江戸を売るほうが上分別かも知れねえ
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
復一はボートの中へ
仰向
(
あおむ
)
けに
臥
(
ね
)
そべった。空の
肌質
(
きじ
)
はいつの間にか夕日の
余燼
(
ほとぼり
)
を
冷
(
さ
)
まして
磨
(
みが
)
いた銅鉄色に
冴
(
さ
)
えかかっていた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
あの晩、鎧櫃に入れて、二度にして運んで隠すつもりだったろうが、その最初に、唖が捕まったので、
余燼
(
ほとぼり
)
を
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
抱き起してはみましたが、朝露に冷え冷えと洗われた顔には、最早生命の
余燼
(
ほとぼり
)
も残ってはいません。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「町の気はいも観てきたが、だいぶ
余燼
(
ほとぼり
)
は
冷
(
さ
)
めたらしい。六波羅の侍自身が、牛若の失踪は、神隠しだと云っているそうだ。どこまでも天狗が、頭から脱けないらしい」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「その段は、沢庵がひきうけておく。二年なり三年なり
余燼
(
ほとぼり
)
のさめた頃に、改めて、武蔵どのを訪ね、お詫びいたしたがよかろう。沢庵もその時にはとりなして進ぜる」
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父は、
不埒
(
ふらち
)
な娘と、怒っていれば済む。そのうちに、
余燼
(
ほとぼり
)
も冷めよう。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちに、
余燼
(
ほとぼり
)
が
冷
(
さ
)
めるのを待って、遠国へ
奔
(
はし
)
るがよい
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「もうよかろう……。だいぶ、
余燼
(
ほとぼり
)
も
冷
(
さ
)
めたらしい」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“余燼”の意味
《名詞》
余燼(よじん)
何かが燃えた残り。もえさし。
後に残る影響。
(出典:Wiktionary)
余
常用漢字
小5
部首:⼈
7画
燼
漢検1級
部首:⽕
18画
“余燼”で始まる語句
余燼濛々