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代赭
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たいしや
ふりがな文庫
“
代赭
(
たいしや
)” の例文
一月の後になつて、それは勞働者の
脛
(
すね
)
のやうに
代赭
(
たいしや
)
色のつやつやした皮で張られて來た、足は白い消しゴムのやうに軟く五本の指が動くのであつた。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
然しここの生活だけは乳金、
代赭
(
たいしや
)
、
群青
(
ぐんじやう
)
の外にエメロオド、ロオズマツダア等を納れ得るのである。あの布を干す二三人の群を目の粗いカンヷスに取つたら
嘸
(
さぞ
)
愉快の事だらう。
京阪聞見録
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
人の顔もやや薄きと濃きと
何
(
いづ
)
れも
代赭
(
たいしや
)
にて色少し変へあり申し
候
(
さふらふ
)
。まことに
此
(
この
)
商人
(
あきびと
)
ども、石炭積みに
来
(
きた
)
り
居
(
を
)
れる人ども、
何
(
いづ
)
れも皆
代赭
(
たいしや
)
ならぬ色もなしなどと独り思ひ
居
(
を
)
り
候
(
さふら
)
ひき。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
近い所も遠い所も家は皆低くてそして
代赭
(
たいしや
)
色の瓦で皆葺いてある。
態
(
わざ
)
とらしく思はれる程その
小家
(
こいへ
)
の散在した
間間
(
あひだあひだ
)
に木の
群立
(
むらだち
)
がある。
雛罌粟
(
コクリコ
)
の花が少しあくどく感じる程一面に地の上に咲いて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
“代赭”の意味
《名詞》
酸化鉄を主成分とする赤褐色または黄褐色の顔料。
(出典:Wiktionary)
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
赭
漢検1級
部首:⾚
16画
“代赭”で始まる語句
代赭色