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他所他所
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よそよそ
ふりがな文庫
“
他所他所
(
よそよそ
)” の例文
風景にしても
壞
(
くづ
)
れかかつた街だとか、その街にしても
他所他所
(
よそよそ
)
しい表通よりもどこか
親
(
した
)
しみのある
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
「葉子! お前はなんでこのごろそう
他所他所
(
よそよそ
)
しくしていなければならんのだ。え?」
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
第一、
彼奴
(
あいつ
)
はツイこの頃就職して来やがったんだろう。それから、あんなに慣れ慣れしく俺達に近寄って来やがった癖に、あの事件から
後
(
のち
)
、急に俺達と
他所他所
(
よそよそ
)
しくし初めただろう。
オンチ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
討ったのだ、——そうとも知らず、同じ町内に住みながら今まで
他所他所
(
よそよそ
)
しくしていた俺は何としたことだ、——お礼どのは、俺には
腹異
(
はらがわ
)
りの妹だったのか、知らなかった、知らなかった
銭形平次捕物控:087 敵討果てて
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ふと、敵意をもった
他所他所
(
よそよそ
)
しさが感ぜられた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
▼ もっと見る
あの
女
(
ひと
)
は、妾と近しくなりたいために、お兄さんと心安くしていらっしゃるのよ。あの
女
(
ひと
)
がお兄さんを見送っている眼と唇に気をつけていると、トテモ
他所他所
(
よそよそ
)
しい冷めたさを含んでいるのよ。
二重心臓
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
他所他所
(
よそよそ
)
しいのはあなたじゃありませんか」
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「私と許嫁の披露があってからも、菊次郎さんの遊びが止まなかったので、私もつい白い歯も見せず、親しい気持になれなかったので、だんだん
他所他所
(
よそよそ
)
しくなるばかり、それからの菊次郎さんの放埒は本当に目に余りました」
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“他所”で始まる語句
他所
他所行
他所者
他所目
他所事
他所見
他所々々
他所乍
他所眼
他所村