仏様ほとけさま)” の例文
旧字:佛樣
結構な御薬おくすりの採れます場所は、また御守護の神々かみがみ仏様ほとけさまも、出入ではいりをおめ遊ばすのでございましょうと存じます。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この人間ののがれがたい苦悩と哀愁を、いつかは完全に抜き棄てんがために、下生げしょうしたもうべしという仏様ほとけさまが、やはり船に乗り水を渡ってこの岸にお着きなされるものと
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ホホホ、仏様ほとけさまが笑うものですか、気のせいですよ——しじゅう気がとがめているものだから」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)