今世こんせ)” の例文
蕩々とうとうとして洋の東西にき返って居る今世こんせのことなれば、あるいは欧米の文士間などより、前記先生の所説のごとき議論が、何時湧出ゆうしゅつしてくるかも知れぬ
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
今世こんせ主君きみにも未來みらい主君きみにも、忠節ちうせつのほどあらはしたし、かはあれど氣遣きづかはしきは言葉ことばたくみにまことくなきがいまつねく、誰人たれびと至信ししん誠實せいじつに、愛敬けいあいする主君きみ半身はんしんとなりて
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)