“仁参”の読み方と例文
読み方割合
にんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
干瓢かんぴょう酢味噌すみそが天下の士であろうと、朝鮮の仁参にんじんを食って革命を起そうと随意な意味は随処にき出る訳である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だから本人の気の持ちよう一つでは、仁参にんじんが御三どんの象徴になって瓢箪ひょうたんが文学士の象徴になっても、ことごとく信心がらのいわしの頭と同じような利目ききめがあります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もう少し聞いている内にはあるいはあたりがつくかも知れないと思って、敬太郎けいたろうは自分の前に残された皿の上の肉刀ナイフと、その傍に転がった赤い仁参にんじん一切ひときれながめていた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)