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人群
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ひとむれ
ふりがな文庫
“
人群
(
ひとむれ
)” の例文
すると、そのちりぢりになった
人群
(
ひとむれ
)
の中から、ただ一人、足早に駈けぬけて、向うへゆくお十夜の三人組へ、「しばらく!」と声を打って
響
(
ひび
)
かせた者がある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伝法院
(
でんぽういん
)
の塀をはなれて池の
縁
(
ふち
)
へ出たところで、左の方から来る
人群
(
ひとむれ
)
の中に、
友禅
(
ゆうぜん
)
模様の
羽織
(
はおり
)
を着た
小女
(
こむすめ
)
を
見出
(
みいだ
)
した。彼は
静
(
しずか
)
にその方へ寄って往って、その顔をじっと見ながら微笑を送った。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
南家の
郎女
(
いらつめ
)
にも、さう言ふ
妻覓
(
つまま
)
ぎ人が——いや
人群
(
ひとむれ
)
が、とりまいて居た。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
こなたの
人群
(
ひとむれ
)
の中に隠れて、ハラハラしていたお綱と万吉も、どうやら、この分ならばとホッとしていた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
南家
(
なんけ
)
の
郎女
(
いらつめ
)
にも、そう言う
妻覓
(
つまま
)
ぎ人が——いや
人群
(
ひとむれ
)
が、とりまいて居た。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
「もし、ちょっとお訊ね申すが……」と、その
人群
(
ひとむれ
)
へ、
錫杖
(
しゃくじょう
)
を止めた山伏がある。久しぶりに、峰入りから都へもどってきたものとみえ、山伏は、
髯
(
ひげ
)
をのばし、皮膚は、松の皮みたいに
赭黒
(
あかぐろ
)
かった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“人群”で始まる語句
人群集