トップ
>
二者
>
ふたつ
ふりがな文庫
“
二者
(
ふたつ
)” の例文
士行氏は
二者
(
ふたつ
)
とも気に入らなかつた。国子さんには
什麽
(
どんな
)
に言つたか知らないが、フロツクコートを見た時には、急に
歯痛
(
はいた
)
でも起きたやうに、泣き出しさうな顔をして頼んだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
二者
(
ふたつ
)
は
愜
(
かな
)
はぬ世の習なるに、女ながらもかう生れたらんには、その
幸
(
さいはひ
)
は男にも過ぎぬべしなど、若き女は
物羨
(
ものうらやみ
)
の念強けれど、
妬
(
ねた
)
しとは及び難くて、静緒は心に
畏
(
おそ
)
るるなるべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
博士の
心算
(
つもり
)
では息子は二つ返事でそのフロツクコートを
被
(
き
)
て、国子さんと結婚するものだと思つて居たのだ。それに何の無理があらう、
二者
(
ふたつ
)
とも文字通りに
箱入
(
はこいり
)
には相違なかつたのだから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
又想ふに、彼は決して自ら
尤
(
とがむ
)
るところなど有るに非ずして、
止
(
た
)
だその
性
(
せい
)
の
多羞
(
シャイ
)
なるが故のみか、未だ知るべからず。この
二者
(
ふたつ
)
の
前
(
さき
)
のをも取り難く、さすがに後のにも
頷
(
うなづ
)
きかねて、彼は又
新
(
あらた
)
に
打惑
(
うちまど
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“二者”の意味
《名詞》
二つのもの。
二人の人。
(出典:Wiktionary)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“二者”で始まる語句
二者撰一