“事端”の読み方と例文
読み方割合
じたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太祖の詔、まことに人情に遠し。あに弊を生じ凶を致す無からんや。果して事端じたんずこゝに発したり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
渋江氏では、もしそのこいれなかったら、あるいは両家の間に事端じたんを生じはすまいかとおもんぱかった。陸が遂に文一郎に嫁したのは、この疑懼ぎくの犠牲になったようなものである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「我々は、こんな些細ささいなことで、日本政府と事端じたんを構えるのはよくないことだと思う」
船医の立場 (新字新仮名) / 菊池寛(著)