乙吉おときち)” の例文
そこには、お三輪みわ乙吉おときちが、預けられていた。そして常木鴻山つねきこうざんは、居所もさだめず、何かの画策かくさくのため、奔走ほんそうしているという。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「えい、びっくりした」と、お十夜が睨みつけると、その血相にちぢみあがって、逃げだしながら、お三輪みわ乙吉おときち
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
要は道者船どうじゃぶね取止とりやめの沙汰をはるかにきいて、弦之丞の多難を知り、松平左京之介さきょうのすけと計って、別な方策の打合せに急いで来たので、連れている姉弟ふたりの子供は、すなわちお三輪みわ乙吉おときちであった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、乙吉おときちとお三輪が、蒲団のすそから飛びつくのを、側の者があわてて
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
乙吉おときちっていうの。姉ちゃんは、お三輪みわちゃん」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)