“おときち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オトキチ
語句割合
乙吉30.0%
於菟吉30.0%
於莵吉20.0%
於兎吉10.0%
音吉10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えい、びっくりした」と、お十夜が睨みつけると、その血相にちぢみあがって、逃げだしながら、お三輪みわ乙吉おときち
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三上於菟吉おときちなんて一寸エネルギッシュでビフテキみたいたが、これも面白い。吉田絃二郎げんじろうなんて、菜っぱと小鳥みたいなエトランゼ。私は二人へ同じ文章を書いてみようと思った。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
依然として菊池寛であり、三上於莵吉おときちであり、中村武羅夫であり、加藤武雄である。
昭和四年の文壇の概観 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
於兎吉おときちどん! お前の言うなあ! そりゃ日野様の坊っちゃんのことだあ!」と叫んで「昼日中ひなかから人を呼び止めて莫迦べえぬかしやがって!」
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「さようでございます。わしも於兎吉おときちどんから聞いて魂消たまげておりますところでございますが」
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そこへ裏手の方から、音吉おときちという最近雇入れた庭掃除のじいやがやって来るのが見えた。彼は股になった木の枝にゴムをしばりつけた手製のパチンコを持っている。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)