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乗降
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のりおり
ふりがな文庫
“
乗降
(
のりおり
)” の例文
旧字:
乘降
その時、先刻から車掌台の横手につかまって、車の動揺にふらふらと身を任せながら、客の
乗降
(
のりおり
)
の邪魔となってる洋服の男が、彼の眼に止った。
電車停留場
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
けれども
乗降
(
のりおり
)
の一混雑が済んで、思う人が出て来ないと、また心に二三分の
余裕
(
よゆう
)
ができるので、それを利用しようと待ち構えるほどの執着はなかったにせよ
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
乗降
(
のりおり
)
が大分
混合
(
こみあ
)
っている。其処を出ると足柄か天城か、真白に雪の輝いた連山が眺められた。車窓近くの百姓家の段々畑の畔に梅が白々と咲いて居る。今年初めて見る梅である。
みなかみ紀行
(新字新仮名)
/
若山牧水
(著)
鋤
(
すき
)
一つ入れたことのない
荒蕪地
(
あれち
)
の中に建てられた、小さい三等駅だから、
乗降
(
のりおり
)
の客と言つても日に二十人が関の山、それも大抵は近村の百姓や
小商人
(
こあきんど
)
許
(
ばか
)
りなのだが、今日は
姉妹
(
きやうだい
)
の姿が人の目を牽いて
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
人の
乗降
(
のりおり
)
も無く
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
彼は首を延ばすようにして、また東の停留所を望んだ。位地のせいか、
向
(
むき
)
の具合か、それとも自分が始終
乗降
(
のりおり
)
に慣れている訳か、どうもそちらの方が陽気に見えた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眉
(
まゆ
)
と眉の間の
黒子
(
ほくろ
)
だけであるが、この日の短かい昨今の、四時とか五時とかいう薄暗い光線の
下
(
もと
)
で、
乗降
(
のりおり
)
に忙がしい多数の客の
中
(
うち
)
から、指定された局部の一点を
目標
(
めじるし
)
に
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“乗降”の意味
《名詞》
乗降(じょうこう)
乗り物に乗ったり、降りたりすること。
(出典:Wiktionary)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“乗降”で始まる語句
乗降庭