乗廻のりまわ)” の例文
尤も一枚こっきりのいわゆる常上着じょうじょうぎ晴着はれぎなしであったろうが、くリュウとした服装なりで、看板法被かんばんはっぴ篆書崩てんしょくずしの齊の字の付いたおかかえ然たるくるま乗廻のりまわ
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
所で明治三年ひどちょう窒扶斯チフスわずらい、病後の運動には馬に乗るのが最もよろしいと、医者も勧め朋友も勧めたので、その歳の冬から馬にのって諸方を乗廻のりまわり、向島と云う処も始めて見れば、玉川辺にも遊び
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)