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主殿頭
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とのものかみ
ふりがな文庫
“
主殿頭
(
とのものかみ
)” の例文
安永の老中、田沼
主殿頭
(
とのものかみ
)
には妙な好みがあつた。それは、銀製の牛を
拵
(
こしら
)
へて
側
(
そば
)
に置き、
閑
(
ひま
)
さへあれば呪文を唱へて、その
背
(
せな
)
を撫でてゐる事だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
というのは、兄弟の父である掃部頭直幸は、さきの老中田沼
主殿頭
(
とのものかみ
)
と親しく、大老職にあったのであるが、田沼氏が失脚するとまもなく、大老を免ぜられた。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
田沼
主殿頭
(
とのものかみ
)
様ご用人、三浦作左衛門と申す人より——父事日頃三浦殿と、往来いたしておりましたれば、九州浪人
臼杵
(
うすき
)
九十郎と申す、鐘巻流の剣客を、紹介いたし参りました。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
日向守は先代
主殿頭
(
とのものかみ
)
の養子でその時三十六、左京は三人侍のうちでは一番
年嵩
(
としかさ
)
のこれは二十八歳でしたが、生れ乍らの美男で、玉を刻んだような冷澄な顔立ちや温雅な
立
(
たち
)
い振舞
奇談クラブ〔戦後版〕:02 左京の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「老中田沼
主殿頭
(
とのものかみ
)
の、小梅の寮へやる駕籠であろう、贈り主は松本伊豆守のはずじゃ」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
それは栗原
主殿頭
(
とのものかみ
)
といふ男で、この男は女房をも一人持つてゐたが、その女房よりも、地震よりも、蛙の方が怖ろしかつた。ある時
伴
(
とも
)
の
奴
(
やつこ
)
を一人連れて
野路
(
のみち
)
を歩いてゐると、
唐突
(
だしぬけ
)
に
蝦蟇
(
がま
)
に
出会
(
でくは
)
した。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そこは稲荷堀の往来で、向こうに田沼
主殿頭
(
とのものかみ
)
の、宏大の下屋敷が立っていた。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
主殿頭
(
とのものかみ
)
は激怒した。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
殿
常用漢字
中学
部首:⽎
13画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“主殿頭”で始まる語句
主殿頭意知
主殿頭長昌