“とのものかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
主殿頭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日向守は先代主殿頭とのものかみの養子でその時三十六、左京は三人侍のうちでは一番年嵩としかさのこれは二十八歳でしたが、生れ乍らの美男で、玉を刻んだような冷澄な顔立ちや温雅なたちい振舞
「老中田沼主殿頭とのものかみの、小梅の寮へやる駕籠であろう、贈り主は松本伊豆守のはずじゃ」
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それは栗原主殿頭とのものかみといふ男で、この男は女房をも一人持つてゐたが、その女房よりも、地震よりも、蛙の方が怖ろしかつた。ある時ともやつこを一人連れて野路のみちを歩いてゐると、唐突だしぬけ蝦蟇がま出会でくはした。