まるがせ)” の例文
日は黄金わうごんまるがせになつて、その音も聞えるかと思ふほど鋭く廻つた。雲の底から立ち昇る青い光りの風——、姫は、ぢつと見つめて居た。やがて、すべての光りは薄れて、雲は霽れた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日は黄金おうごんまるがせになって、その音も聞えるか、と思うほど鋭く廻った。雲の底から立ち昇る青い光りの風——、姫は、じっと見つめて居た。やがて、あらゆる光りは薄れて、雲はれた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)