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不屆
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ふとゞ
云つしやるなと
肱を張ば理左衞門大いに怒りヤイ
汝れ役人に
對ひ
再應の口
答へ
不屆きな奴ソレ
縛れと
差※をなすに三五郎は理左衞門を
又此長庵に白状せよと言て
仕舞へのとは何事ぞ某しに於ては何も
言ことはない如何樣人間の命を取ほど有て
不屆きの奴なり此長庵は人を
助くる
仁術に此世を
受るは
賄賂に
當る
不屆至極なり下役兩人も受しならんとあれば
金二兩づつ
貰ひし旨言立るに大岡殿下役は奉行を
見習ひ
所業不正なり且賄賂によつて
罪の有樣を