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下駄穿
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げたば
ふりがな文庫
“
下駄穿
(
げたば
)” の例文
「あのくらい言われてもまだ解らないのか。よし、解らなきゃ解るようにしてやる!」と、
下駄穿
(
げたば
)
きのまま私を蹴った。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
学生時代に使っていたマントと帽子を引き
摺
(
ず
)
り出して洋服の上へそれを
被
(
かぶ
)
り、素足に
下駄穿
(
げたば
)
きで表へ
駈
(
か
)
け出すと、ナオミの跡を遠くの方から追って行きました。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
お江戸日本橋七つ立ち、
初
(
はつ
)
上りの途に著いてから都入りまで五十三駅の名を作り入れた唄を、われら学生の時唄いながら箱根山を
下駄穿
(
げたば
)
きで越えて夏休みに帰国したものだ。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
下駄穿
(
げたば
)
きに傘を提げて、
五月闇
(
さつきやみ
)
の途すがら、
洋杖
(
ステッキ
)
とは違って、雨傘は、開いて
翳
(
さ
)
しても、畳んで持っても、様子に何となく色気が添って、恋の道づれの影がさし、若い心を
嗾
(
そそ
)
られて
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこに私は
下駄穿
(
げたば
)
きのまゝ腰掛けた。
犬
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
駄
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
穿
漢検準1級
部首:⽳
9画
“下駄”で始まる語句
下駄
下駄箱
下駄屋
下駄代
下駄作
下駄平
下駄灸
下駄職
下駄表
下駄袋