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一雪崩
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ひとなだれ
ふりがな文庫
“
一雪崩
(
ひとなだれ
)” の例文
私
(
てまい
)
がその顔の色と、
怯
(
おび
)
えた様子とてはなかったそうでございましてな。……お社前の火事見物が、
一雪崩
(
ひとなだれ
)
になって
遁
(
に
)
げ
下
(
お
)
りました。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それがために
皆
(
みんな
)
が
一雪崩
(
ひとなだれ
)
に、
引返
(
ひっかえ
)
したっていいますが、もっとも何だそうで、その
前
(
さき
)
から風が出て大降になりました様子でござりますな。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、蔵前の煙突も、十二階も、
睫毛
(
まつげ
)
に
一眸
(
ひとめ
)
の北の
方
(
かた
)
、目の下、
一雪崩
(
ひとなだれ
)
に
崕
(
がけ
)
になって、崕下の、ごみごみした屋根を隔てて、
日南
(
ひなた
)
の煎餅屋の小さな店が、油障子も覗かれる。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その内に、物見の松の
梢
(
こずえ
)
の
尖
(
さき
)
が目に着いた。もう目の前の峰を越すと、あの
見霽
(
みはら
)
しの丘へ出る。……後は
一雪崩
(
ひとなだれ
)
にずるずると屋敷町の私の内へ、
辷
(
すべ
)
り込まれるんだ、と
吻
(
ほっ
)
と息をした。
朱日記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
雪
常用漢字
小2
部首:⾬
11画
崩
常用漢字
中学
部首:⼭
11画
“一雪”で始まる語句
一雪