一軸いちじく)” の例文
この両側左右の背後に、浄名居士じょうみょうこじと、仏陀波利ぶっだはりひとつ払子ほっすを振り、ひとつ錫杖しゃくじょう一軸いちじくを結んだのを肩にかつぐようにいて立つ。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから砧石の下をほり返すと、果たして一軸いちじくの書が発見されて、それには韓の家族は勿論、奉公人どもの姓名までが残らず記入されていた。
横物の一軸いちじくに「悝」というような変な字が一字書いてある。ムジナすなわち狸だというかすかな暗示とも解せられる。隣区西脇の庄屋萩原氏にも宿泊し、かの家にも一枚あったがそれは紛失した。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「昨晩わたくしの主人が或るところで一軸いちじくをみましたそうで……」
半七捕物帳:27 化け銀杏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)