“一耐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとこら33.3%
ひとたま33.3%
ひとたまり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何としても、城中にあるお味方の最後のもう一耐ひとこらえが大事です。案じられてなりません。さだめしまた、長篠の方々は、首を長うして吉左右きっそうを待ちおりましょう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
福島は一耐ひとたまりもなく恐れ入って仕舞った。
琥珀のパイプ (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
やをら起たんと為るところを、蒲田が力に胸板むないたつかれて、一耐ひとたまりもせず仰様のけさま打僵うちこけたり。蒲田はこのひまに彼の手鞄てかばんを奪ひて、中なる書類を手信てまかせ掴出つかみだせば、狂気の如く駈寄かけよる貫一
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)