“一渡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとわたり60.0%
ひとわた40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ざいの人が町に出た帰りに必ず立ち寄るのがこれらの店であります。農村で使う一渡ひとわたりの品が皆揃えてあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一渡ひとわたり店の売物に目を配ると、真中まんなかつるした古いブリキの笠の洋燈ランプは暗いが、駄菓子にもあめにも、鼠は着かなかった、がたりという音もなし、納戸の暗がりは細流のような蚊の声で
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西に川越かわごえ、東に粕壁かすかべといわれ、この二ヵ所は箪笥作たんすづくりの町であります。着物箪笥、帳箪笥、鏡台、針箱、その他一渡ひとわたりのものを作ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
部屋を一渡ひとわたり見まわした彼は壁に懸っているのが鳥の絵ばかりではないことに気がついた。